（2020年3月10日に書かれたコラムです）

みなさんは「炭鉱電車」というものご存知でしょうか？電車は電車でも炭鉱などで資材を運ぶ専用の車両なので普段お目にかかることは少ない貴重な車両なんです。

今回、大牟田ではそんな貴重な「炭鉱電車」がついに廃止するという発表がされ、鉄道ファンの方もそうでない方も注目を集め、話題となっているんです。 大牟田にある三井化学大牟田工場で原材料搬入などに使っている炭鉱電車が廃止されることが決定したのですが、この炭鉱電車はこれまで三井三池炭鉱専用鉄道として100年以上にわたり活躍してきたという歴史ある鉄道なんだとか。

残念ながら船やトラックでの搬入に今後変更されるために廃止となり、1915年製の日本で稼働している最古の車両も引退することになっているそうです。

実はこに大牟田で活躍していた炭鉱電車は鉄道ファンや地元の方には長年愛されてきた電車でもあります。

それというのも1964年ごろには旅客運輸も担っていた時期もあり、大牟田では古くから親しまれてきた"働く車両"というのが理由でしょう。

時代の流れには勝てないということかもしれませんが、長年愛されてきた電車が廃止になるのは残念ですね。

そんな人気の炭鉱電車が廃止となるにあたって「ありがとう 炭鉱電車プロジェクト」というイベントも開催され稼働している様子の映像など閲覧できるようにする予定なのだそうなので、これを機会に最後の炭鉱電車の勇姿を見に大牟田へ足を運んでみてはいかがでしょうか？


 執筆：街コミNAVI編集部