近年、日本のみならず世界中で大きな問題となっていることの1つが、エネルギー問題ですよね。 できる限り資源を使わないようにし、再生可能エネルギーを使うことが重要視されている現在 新たに注目を集めているのがバイオマスエネルギーです。

そんなバイオマスエネルギーを活用した産業や地域づくりを国も推進していて、バイオマス産業都市の 認定という制度も行われています。

2013年度から始まったこの制度、これまでに合計34の地域がバイオマス産業都市として認定されて いるのですが、鹿児島県薩摩川内市がこれから始めようとしているバイオマス資源に関する取り組みが 日本ならではで注目されているそうです。 薩摩川内市で活用が予定されているのはなんと「竹」なんです。

薩摩川内市では、竹は特産品である竹かごなどを生む地域の資源であり、同時に、不要な部分の 活用法や、放置竹林など悩む部分もある地域課題でもありました。そんな竹をバイオマスエネルギー として有効活用し、付加価値の高い産業の育成と雇用創出を目指そうというのが薩摩川内市の 計画です。

2015年7月には「薩摩川内市竹バイオマス産業都市協議会」を組織し、現在竹の有効活用の方法に ついての議論を交わしているところだそう。薩摩川内市内には、「川内原子力発電所」や 「川内火力発電所」といった発電施設があり、南九州の電力供給の要となっているということもあり この竹のエネルギー利用が上手くいけば九州全体としての資源節約にもつながります。

このプロジェクトがしっかりと成功するのか、これから注目ですね。


 執筆：街コミNAVI編集部