日本では現在、少子高齢化社会が進んでいることに対して危惧する声が高まっていますよね。

高齢化によって要介護者の人口割合が増えることや、様々な産業で働き手が減少することがよく話題となります。事業の担い手がいないという点では、農業などが話題になることがこれまで多かったですが、現在では日本のモノづくりを支える中小企業の継承者がいないことが話題に上るようになってきています。

そうした中、静岡県浜松市の浜松信用金庫は、人材マッチング支援などを行う企業「ビズリーチ」との提携を発表し、話題となっています。 これは、ビズリーチが運営する「ビズリーチ・サクシード」というプラットフォームを利用する取組。

ビズリーチ・サクシードは、企業の合併/買収などを促進するプラットフォームで、昨年末にリリースされたばかりのサービス。企業買収というとかなり物々しい気もしますが、事業継承者のいない中小企業が、会社をつぶすしかなくなる前に、ほかの会社に事業を譲るということを目的とする企業買収が増えていて、ビズリーチ・サクシードもそれをメインに運営が行われています。

信用金庫の顧客には地元の中小企業が多いということで、浜松信金もこのプラットフォームを活用して、借主の中小企業に今一度、元気を出してもらおうというわけです。

もともと浜松信金ではここ10年ほど事業継承・M&Aについての相談を行ってきましたが、専用のプラットフォームを利用していくことでさらにスムーズな動きが期待されます。

地域の活性化のために力を入れるこうした企業の取り組みには、これからも期待したいですね。


 執筆：街コミNAVI編集部