（2018年3月21日に書かれたコラムです）

皆さんの住んでいる地域には、森林はありますか？

日本は国土の大部分が森林となっている国ですから、どの地域にも大なり小なり森林がありますよね。テクノロジーが発展していく一方で、近年木のぬくもりなど、木材の持つ魅力に対する人々の関心も高まってきていて、国や自治体でも、そうした森林や木を育て、活用していく取り組みが進められています。

もちろん、国際的な森林に関連する組織などもありますが、そうした国際機関「森林管理協議会（FSC）」の国際本部理事会が静岡県浜松市で開催されています。 FSCは、世界の森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関。

認証は、森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられることになっていて、FSCのマークが入った製品を買うことで、消費者は世界の森林保全を間接的に応援できるという仕組みになっています。

FSC国際本部理事会は認証制度の運営に関する重要事項を話し合うために年に3回ほど開催されているもので、日本で開催されるのは8年ぶり2回目のこと。

広大な森林を持つ浜松市では、かつて隆盛を誇った木材産業を復活させようと市を挙げて取り組みを行っていて、FSCブランド認証の取得推進も行ってきました。

そして、2020年に開催される予定となっているFSCの国際本部総会を誘致すべく活動中なのです。

昨年10月には、バンクーバーで開催されたFSCの総会に市として参加し、PR活動などを実施したこともあって、今回の理事会開催が実現したということです。

浜松市は13日の歓迎レセプションの開催や14日に予定されているフィールドトリップへの協力なども行ってPRを実施し、今回の理事会の開催前には浜松市長らと理事が面会するなどして、2020年の総会の浜松市開催に向けてまた一歩前進しました。

総会の開催地についてはまだ決まっていないということですが、浜松の人は是非動向にチェックしていてくださいね。


 執筆：街コミNAVI編集部